北大スキー部が主催するこの中学駅伝競技を契機として、札樽をはじめとする各地の中学校にスキー部が誕生した。後にこの大会は、中学スキー競技会となり、距離、飛躍競技を行うようになった。
全区7里20町は7区に分けられ、小樽水産学校付近より朝里村に出て、軍用道路に入り、これに沿って銭函に出て鉄道線を右にして軽川、琴似を経て決勝点たる本学グランドに入るもので、札一中、札二中、札師北中、樽中、樽水、樽商、北商の8校の間に激戦が展開されたが、結局第一着は3時間42分37秒でゴールインした樽商の占めるところとなり、地の紫に紫の房、中央にスキー部のマークが銀で描かれた豪華なスキー部の優勝旗は同校に授与されたのであった。この競技において本同スキー界に於いて、10数年間に発達した技術の程度が試みられたものというべく、多大の示唆を与えてやまなかった。
<班報第1号(昭和16年)より抜粋>